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2015.10.30

IT 資産管理 人材育成セミナー 報告レポート

IT 資産管理 人材育成セミナー 

『次世代IT基盤を支える組織への変革 キーマン人材の育成と従業員教育とは』 

 

日時   2015 年 10 月 22 日(木)14:00-16:00

場所   JJK 会館  〒104-8419 東京都中央区築地 4-1-14 


2015年10月22日(木曜日)に東京築地JJK会館においてIT資産管理人材育成セミナーを開催いたしました。セミナー第一部では、デロイト トーマツ リスクサービス株式会社の野見山氏を迎え、IT部門が企業の中でどのようにみられているか、また今後IT資産管理は何を目指すべきかについてお話いただきました。第二部ではアエルプランニングの代表 甲田より、IT資産管理の人材には、どのようなニーズがあり、企業としてどのような教育が必要かを語りました。

 

プログラム

第一部講演
「次世代
IT部門におけるIT資産管理の重要性」
デロイト トーマツ リスクサービス株式会社 サイバーリスクサービス パートナー 野見山 雅史 氏


デロイト トーマツ リスクサービスの野見山氏から、「次世代 IT 部門における IT 資産管理の重要性」と 題して、IT 部門はどうユーザ部門からみられているか、IT 部門が目指すべき方向性と IT 資産管理とい うテーマでどのような課題があるかをお話しいただきました。 


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雑誌で発表されている調査結果を元に、IT 部門が認識している自社の役割機能が、ユーザ部門の認識している IT 部門の姿と乖離がある点を具体的に指摘しました。なぜそのようなギャップが生まれるかの要因については、ビジネスにおける IT の比重が高くなっていること、クラウドサービスの普及により、IT 部門に依頼せずにソリューションを実現できること、またセキュリティリスクを担保するために、IT 部門が、抵抗勢力になることがあるという考え方を示しました。 


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次に「IT 部門がめざすべき方向性と IT 資産管理」をテーマに具体的な課題を提示いただきました。 IT部門が求められている方向性を見据えながら、IT資産管理を実現することによって改善できる課題として「ライセンスコンプライアンス」「コスト削減」「セキュリティ」をあげ、IT 部門の期待値とあわせて、ビジネスと IT の一体化、IT 資産管理を通じた全体最適、また IT サービスの実現に向けたソーシングの検討など、今後 IT 資産管理担当者が社内で検討し提言しなければならないポイントについて簡潔にまとめていただきました。 


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第⼆部講演
IT 統制とIT 資産管理理を整備するための⼈づくり
~IT 利用ポリシーとIT基盤教育ロードマップ〜
株式会社アエルプランニング 代表取締役 甲田 展子


アエルプランニング代表 甲田からは、変化するネット社会において、そのリスクを正しく把握し、どのようなIT資産管理対策が企業として必要かIT資産管理の教育のありかたを紹介させていただきました。 


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IT 資産管理」という言葉は、日本ではどうしても守りの IT として認識されがちですが、グローバルでは、IT基盤を経営するという考え方が根底にあるのではないかと感じています。そう考えると、IT 資産管理を行うことは、IT 基盤経営としての、人、モノ(IT)、金(コスト)、テクノロジー、その上での情報をどう活用、管理するかが本来の命題となり IT 戦略上での重要な位置づけになると思います。

残念ながら現状の日本ではかなりグローバルとの差が大きく開いており、ライセンスコンプライアンスの観点がフォーカスされる傾向にあり、結果的に守りの IT になってしまっています。

また、企業をとりまく IT 環境はネットの普及で、クラウドの登場やマルチデバイス対応、IoT といった、 変化の波にさらされています。 今話題のマイナンバー法案は、個人情報保護法の特別法ですが、そういった基礎の理解なしに、マイナンバー法だけを対処療法的に取り扱うのは少し違うのではと思います。

今おきている様々な変化に対応して、IT 統制を企業全体でかけた上での教育体系が必要ですが、どうしても教育はおざなりになってしまい、付け焼刃的な対応が多いというのが現状ではないでしょうか。 


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IT 統制の観点に戻って考えると、それぞれの立場、ミッションで、IT 資産管理を正しく理解いただく必要があります。 この図は、その概念図ですが、特徴的なのは、IT 資産管理を実現するのは IT 部門だけではないという点です。 むしろ、組織横断で、変化するネット環境を企業のビジネス戦略と結びつけて、管理部門の人材に IT とビジネス判断するための理解をもっていただく必要があります。また、企業ごとに、IT ポリシーが変わるため、その考えをきちんとガイドラインとして設定したうえで、必要な IT 資産管理教育を従業員にするのが、あるべき 姿です。


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企業の IT 資産管理のキーマンをここでは IT 資産管理者としていますが、IT資産管理者が担う役割は大きいといえます。グローバルでは、IT 資産管理者は、引っ張りだこで、ヘッドハンティングされ、キャリアアップをしています。 それは、ビジネスとITを会計側面で見る力を持っており、コスト削減の実行者であることが大きく評価されているとみています。早く日本でもそのような形にならないかと私自身、切に願っています。

IT 資産管理は、IT 教育の基盤となるべきです。特に普遍的な IT 共通教育としては、やはり法規を理解する教育です。それは、e ラーニング等を活用いただき、基礎教育として企業に定着していくべきだと思います。さらに、その上に変化するネットリテラシー、情報リテラシー教育を時代にあわせて構築していくことが必要だと思います。そのような教育設計を行い、実践している企業は、ビジネスの中で、IT を使いこなし、IT とビジネスを連動させている強い企業といえるでしょう。 


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本日のまとめ

IT資産管理は IT部門に限定した業務ではなく、IT資産基盤を経営する意識と全社での取組が必要です。

ビジネス戦略、IT戦略に大きな影響を受けるのが IT資産管理です。IT基盤のパラダイムシフトを実行するには、時代にあった体制、教育の変革を伴います。

組織全体では階層別、機能役割別にネット時代にあった教育が必要となります。

特に従業員は、ネットリテラシーのためのIT研修が必要となります。

組織的に行うことがビジネスイノベーションの加速につながります。

関連法規教育等は、eラーニング等で行い、企業のIT戦略的な教育や考えは公開研修で行うのが望ましいといえます。


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