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2015.12.11

IT資産管理研究会 特別セミナー 報告レポート

IT資産管理研究会 特別セミナー

『クラウド時代のIT資産管理』IT資産管理・クラウド契約管理 レポートを考える

 

日時   2015 年 11 月 12 日(木)13:30-16:60

場所   JJK 会館  〒104-8419 東京都中央区築地 4-1-14 


2015年11月12日(木曜日)に東京築地JJK会館にてIT資産管理研究会特別セミナーを開催いたしました。セミナー第一部では、新日本有限責任監査法人 プリンシパルの佐々木氏を迎え、クラウドサービス利用におけるユーザー企業の留意事項についてお話いただきました。第二部では日本マイクロソフト株式会社 ソフトウェア資産管理推進本部 本部長手島氏をゲストに迎え、野良サーバーをどのように可視化するかについてのお話を伺いました。そして、第三部ではアエルプランニングの代表甲田より、ソフトウェア資産管理レポートとその分析方法をテーマに具体的な国内外のレポート事例を解説いたしました。

 

プログラム

第一部講演
「クラウドサービス利用におけるユーザー企業の留意事項」
新日本有限責任監査法人 プリンシパル    佐々木 惠美子 氏


新日本有限責任監査法人の佐々木氏から、「クラウドサービス利用におけるユーザー企業の留意事項」と題して、IT 戦略とリスク管理の観点から利用ステップ毎の具体的な留意点、クラウドのモニタリング手法の事例に関してお話しいただきました。

 


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冒頭、クラウド利用率は増加しているものの、導入実績はまだ高くはないこと、産業別で比較してみた場合、海外のケースでは、金融と製造業の投資が大きいこと等が語られました。

 

クラウドサービスの想定リスクについては、法規制、セキュリティとプライバシー、物理的環境、データ、インフラ、外部事業者管理の6つの領域のどのリスクが高いかを具体的に説明いただきました。 特にその中では「外部事業者管理」視点のSLAなどの契約で責任範囲が明確に定められていないケースや再受託会社の有無や当該業務領域が不明瞭なケースが見受けられる中、クラウド事象者が作成し、顧客へ配布する保証報告書において保証範囲を把握することが難しい場合があるという説明は、参加者のみなさんの納得度も高い部分だったといえます。

次にクラウド事業者との契約でどのような留意点があるかを解説いただきました。クラウドサービスは、気軽に導入できることから、ユーザー部門がIT部門の知らない間に利用していたといった、IT統制を無視した導入に頭を悩ます部分が多いといえます。 そのような状況の中で、クラウドサービスの評価方法や承認のためのチェックは、すぐにでも実践できる内容として、参加者の興味をひいていました。また、この課題について今後IT資産管理担当者が社内で提言しなければならない留意点として簡潔にまとめていただきました。

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クラウドは具体的な運用実践のモデルに入りつつある今、委託会社はクラウド事業者へより具体的なニーズを伝えるとともに、クラウド事業者管理の重要性を佐々木氏には熱く語っていただきました。IT資産管理担当者として、保有IT資産とクラウドの管理の違いを理解し、実践に移すための示唆にあふれた講演となりました。


第二部講演

クラウド移行?!はまず何をすべきか?

 ゲスト:日本マイクロソフト株式会社

      ソフトウェア資産管理推進本部 本部長 手島 伸行 氏

 聞き手 : 株式会社アエルプランニング代表取締役  甲田 展子

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第二部では、日本マイクロソフトのソフトウェア資産管理推進テーマの中から、サーバーのクラウド移行について、どのような手法があるのかを手島氏に語っていただきました。

その中でIT資産調査を可能にするマイクロソフト社提供の公開無償ツールMAP(Microsoft Assessment and Planning)ツールを使った手法についてお話いいただきました。


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MAPツールを使用した事例では、具体的な可視化のみならず、その可視化データからどのようにシミュレーションをして、サイジング可能かを判断する例などをお話いただきました。 また、参加者の方からは、野良クラウドについての管理についての質問もあり、実際の可視化については、ツールだけでは解決できない課題も多くあることが、みえてきました。

ソフトウェア資産管理が、クライアント環境だけでなく、サーバー環境も含めて可視化フェーズからその次への分析シミュレーションフェーズへ移行している状況がセミナーの中から浮彫になりました。


第三部

ソフトウェア資産管理レポートとその分析方法を考える

 講師:株式会社アエルプランニング 代表取締役 甲田 展子

第三部では、アエルプランニング代表甲田からは、ソフトウェア資産管理の成果物として、どのようなレポートが、国内外にあり、どのような成熟度にあるのか、レポート事例を具体的にご紹介させていただきました。最初に レポートは何のために作成するのかという観点から、レポートが実現するポイントを4つの観点で分類(可視化、違反、最適化、予測)し説明いたしました。


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特に、海外のトレンドがIT財務会計の観点から、予測までの領域に達しているが、日本市場では、違反レポートが中心となっている現状など、国内外のギャップについて解説いたしました。 今後、ソフトウェア資産管理ではクラウドの登場で、ライセンス管理がデバイスベースからユーザーベースへ変更する変化のはざまであり、今後、レポートは大きく変化していくのではないかといった提言も行われました。

 

本日のまとめ

  • SAMレポートの設計は各社のビジネス戦略、IT戦略現在のレベルによって、設計されるものです。
  • レポートを作成するにあたって、再度、視座、視野、視点の観点でドリルダウンして設計をしておく必要があります。
  • レポートの生成は、収集項目、収集した結果をどのような定義ファイルを参照して、分析、評価に関わります。入力項目、定義ファイルが策定しなければレポートとしての機能も限定されます。
  • 自動化するための組込エンジンを実装されている場合ある程度のところまで自動レポートを進めることが可能です。
  • 海外の資産管理ツールの多くは、収集したIT資産情報を定義ファイルや、使用を評価するアルゴリズムをもってレポートを出しています。

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